ていざなす

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 長さ25cm・果重400g以上で、大きいものでは30cm以上にもなる、長卵型の巨大ナス。赤紫色で光沢はありません。最初の栽培者の名前をとって「田井澤なす」と命名されたが、「ていざなす」へと変わっていった。
 種子は多いですが小さく、また果肉は非常に柔かく灰汁が少ないのが特徴。焼くとトロケるような食感です。最近では流通も増えて、松本市などのスーパーでも入手できることがあります。

信州の伝統野菜 選定リストおよび伝承地栽培認定の状況より
来歴 明治20年ごろ、田井澤久吉氏が東京の種苗店から取り寄せた巾着型のナスが起源とされる。もとの品種は定かでないが、アメリカで育成された品種と思われる。
食文化 縦半分に切り、切り口に包丁で切れ目を入れ、油と味噌を塗って焼きなすにすることが多い。焼きなすはお盆にクルミに和えて仏様にお供えする。
品種特製 果実長25センチ、重さは400グラム以上の大果である。果形長卵型で果皮色は赤紫色で光沢はない。種子は多いが小さく、肉質が非常にやわらかなため、焼くととろけるような食感がある。あくはほとんど感じない。
収穫時期 7月中旬~10月中旬
栽培地 天龍村
認定団体名 天龍村

2013-08-16-12.27s
天竜村の平岡駅一階にあるレストランで提供される「ていざなす定食」(夏季限定)
ていざなすの焼きナスに、ピリ辛の肉みそがたっぷり

関連リンク
 天龍村「ていざなす」