松本一本ねぎ(まつもといっぽんねぎ)
江戸時代から栽培されていた「松本一本ねぎ」。当時から松本土産として重宝されていたようです。
秋に種を蒔き、春に定植して伸びるごとに土寄せをし、夏の暑い時期に松本一本ねぎならではの「植え替え」をします。
その際、畝に立てかけたまま土を掛けて斜めに植えることで、上に伸びようとするネギにストレスがかかって甘味が増し、ねぎ自体も白い部分が曲がって育ち、柔らかくなります。
この植え替えのため栽培期間も長くなりますが、その分太く断面も何層にもなり、甘くみずみずしいネギに育ちます。そのため土の付いた状態のままだと収穫後も春先まで日持ちする場合もあります。
甘さの強い松本一本ねぎは、レンジで軽く火を通して辛味噌を付けたり、バターで炒めるだけでも美味しく頂けます。また、ネギ味噌や餃子の具として、またネギ間串に使ったりするのもおすすめです。
来歴 | 松本市山辺の伝説「兎の吸物」にまつわるネギとされ、江戸時代より関東、中京方面に土産、贈答品として珍重されてるとともに、正月の吉祥を意味する野菜として全国に知られていた。 |
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食文化 | 一般的なネギの利用法と同じだが、松本の名物の一つ「桜鍋」の食材としても利用される。やわらかく甘味が強いので刻んでねぎ味噌にも多く利用されてる。 |
品種特製 | 「下仁田葱」と同じ加賀群に属する品種で、冬季に休眠する一本ネギである。全長90センチ、軟白部40センチで、肉質柔らかく、甘み、風味ともに豊かで鍋物などに特に向く。 |
収穫時期 | 10月中旬~2月上旬 |
栽培地 | 松本市、山形村 |
認定団体名 | JA松本市、JA松本ハイランド |
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